富士市アマチュア無線
非常通信協力会の紹介


 平成7年に発生した阪神淡路の震災は、普段の備えがない場所であり、又、あまりにも 大きな地震であったため電気・ガス・交通といったライフラインが全滅してしまいました。  
情報伝達の手段としてのNTTを主体とした公衆回線も切断し不通となってしまい、手軽に運用できるアマチュア無線が注目され日本アマチュア無線連盟(JARL)は無線機メーカーに協力を仰ぎ機器を準備し、地元のアマチュア無線家を中心に全国の仲間がボランティアとして参加しました。中継局(レピータ)を阪神に集結し情報収集・避難所間の通信・行政への情報提供・医療班に同行しての連絡など多方面に威力を発揮しました。

この震災を契機にアマチュア無線が見直され、富士市では翌平成8年10月に市内のアマチュア無線 免許者に呼びかけ『富士市アマチュア無線非常通信協力会』を設立し防災訓練に積極的に参加し 従来の音声通信だけではなくSSTV(静止画像)やATV(動画像)なども取り入れ通信技術の練磨に取り組んでおります。


〔平成13年度総会・SSTV技術講演〕
活動の内容は
<1> 総会 ・防災や無線の運用に関する研修会を行い、知識を広め・深めています。
・SSTV/ATVなどのデモ運用を行い新しい分野にも力を入れています。
<2> 津波訓練
・2年に一度、田子の浦港にて行われる津波訓練に参加しています。
<3> 親睦 ・8月第1日曜にバーベキューを行い会員相互の親睦を深め、合わせて屋外での機器設置運用訓練を行っています。
<4> 総合防災訓練 【総合防災訓練会場に災害ボランティア連絡会として参加】
・各地区訓練会場の情報を、会員から収集し訓練本部に報告しています。
・市内外の情報をレピータと一般周波数を用いて収集しています。
・訓練会場の様子をSSTV/ATVで災害対策本部やフィランセに送っています。
・他のボランティア団体と連携し情報の伝達を行います。
<5> 消防祭り ・11月第2日曜に行われる消防祭りに参加し、会をPRしています。
<6> 地域防災訓練

・12月第1日曜に地域訓練に合わせ、会独自で翌年に向けての非常通信訓練を行っています。

これ以外に常葉大学学園祭に協力参加したり、他の団体との関連で臨時の訓練を行い通信技術を磨いています。

〔平成13年12月・訓練時のATV送信〕

他のボランティア団体との連携
  平成11年に市内防災関係のボランティア団体の連携をとるため、9団体で 『富士市災害ボランティア連絡会』が発足しました。   〔平成14年度総合防災訓練〕
災害ボランティアコーディネータ・バイク隊ベガサス・危険度判定士・レスキューバイク(RB)・レスキュードッグ・ボランティア連絡会・市職退職者連盟・まとい会 ・当会と共に連携をとり、9月1日の総合訓練・県の防災船「希望」の体験乗船や防災の研修を行っております。
                                                                                           
                                                             


 ボランティアの拠点は、平成14年に完成した富士市フィランセとなっています。 
そこで発災した場合の情報収集と地域の避難所や他のボランティアとの連絡をとるため災ボラ連絡会ではフィランセ内ボランティアセンターに『富士市災害ボランティアハムクラブ』 JI2ZQH というクラブ局を設置しました。
 設備はHF~430MHzのCW/Fone/PSK/SSTVと1200MHzのATVで屋上にアンテナも設置し常設されています。

   
                                                                                                                                                                   
                                                                                〔災害ボランティアハムクラブの設備〕
<問合せ先・事務局:市役所防災危機管理課 TeL0545-55-2715>

 

非常通信協力会が目指すもについては、ここをクリック願います。
                   (PDFファイルでご覧になれます。)